トラウマを正しく処理する『トラウマと記憶』P.A.ラヴィーン著

オーナーセラピストのNAHOKOです。

普通に生活できるレベルだけど、なんか苦しい違和感・・

このままでいいんだろうか？

私がやりたいことって何？

なんで私は継続できないの？

そんな違和感はありませんか？

これ、トラウマから来ている可能性があります。

無意識のトラウマが、
あなたを束縛し、
ジワジワと苦しくさせていることがあるのです。
カウンセリングでもよく拝見します。

今回読んだこの本は、
トラウマの処理について書かれた良書でしたので、
ご紹介します。

あなたもコレ、持っていますか？

これはやっちゃいけない

これをした私って、ダメなやつ

こうあるべき！
（「べき」から外れた自分はダメ）

そんな考え、持ってますか？

大なり小なり皆持っていますよね。
それが価値観だからです。

でも、
自分にとって正しい価値観かが問題。

どういうことかというと、
親からこうあるべき！と教え込まれたとか、
ある出来事があって以降、
○○はしてはいけないんだ！
とインプットしたとか。

はたまた、
自分は○○という人間なんだ・・・
と決めつけたとか。

こんな風に過去の価値観は、
当時の自分にとっては合っていたとしても、
今の自分には合っていないことがあります。

ですが、
再インストールが出来ていないので、
ずっと過去の価値観で選択、
自己評価し続けています。

すると、違和感とズレが出てきます。

私らしく生きたい・・・

なんであと一歩が出せないんだろう・・

など。

そんな自分の気持ちに対して、どのように向き合っていますか？

ただ、
押し込むようにして、
行動出来ない自分ってダメなヤツと自己否定していたり、
やっちゃいけないことへの見えない恐怖にお尻を叩かれて、
ずっと全力で頑張り続ける人生を歩んでいませんか？

トラウマを処理する方法とは

この本のトラウマ処理法は、
ベトナム戦争帰還兵がトラウマ処理をする際に、
当時あったトラウマ療法が効果が出なかったところから生まれたそうです。

当時のトラウマ処理方法とは、
トラウマとなった出来事を、
鮮明に思い出すのを繰り返し行うことで
慣れさせるというものでした。

ですがそれは、
時にトラウマをより強いものにしてしまいセラピーになりませんでした。

私たちの日常に置き換えると、
やってはいけないという価値観が生まれたきっかけを何度も何度も脳内イメージするということ。
例えば、お母さんに怒られて入った価値観なら、怒られた時をリピート再生して、自分にとって大した出来事ではなかったと慣れさせるということ。
人によっては、余計にその価値観が強くなりそうだな・・・と私は感じます。

次に生まれたのが
グループセッションです。

グループセッションでは、自らの経験を話すことで自分の想いを整理することが出来、想いを共有したり、似た経験をしている人と繋がることで癒すことはできたのですが、グループ内で結束が強まり、「自分たち」と「その他の人たち」という分離になり、トラウマを乗り越えるところまでいかないことが多くなりました。

私たちの日常で言うと、
同じような悩みを持つ人で定期的に集まり、胸の内を話すということ。
たしかに共感による癒しは生まれますが、解決とはまた別だと私も感じます。

そこで、この著者が編み出したのは、トラウマを正しく処理する方法でした。
思い出して繰り返し行うのでもなく、仲間を作るのではなく、過去の自分と今の自分という立場を明確にして、過去の出来事をあるべき状態にやり直しさせて正しく処理するという方法です。

具体的なステップは、
長くなるので、
気になる人は読んでみてくださいね！

実際のトラウマ処理法が
本に書かれていいます。

カウンセラーはもちろん、上記に書いたような自分の枠があって苦しいなと感じている人には参考になるのではないかと思います。

トラウマ＝宝物でもある

ここでは、
トラウマから生まれた価値観は、
自分に違和感を起こすものと話しました。

でも、
私がお客様とする心理カウンセリングでは、
そのトラウマは宝物なんです。

というのも、
トラウマの中に、その人の「人生の課題」や「本当の価値観」が隠れていることが多いからです。

そもそも、
同じ出来事を経験しても、
どのように定義づけるかは「あなたの選択」。

あえて「そういう形に選択をした」ことに「意味」があります。

その「意味」を明確にすることは、
あなたの価値観がはっきりとして、
「ご自身が人生でやっていきたいこと」役割やテーマが見えてきます。

自分だけだと、
自分の価値観が色濃くて見えないことがよくあります。

そこを、
色んな角度から質問していくのが、
私のカウンセリングです。

美ボディ作りと関係あるの？
と思う人もいますが、
美ボディが出来た後にどうしたいかって、
皆さん自分らしく輝いていきたいんですよね♪

そして、
こうした違和感は緊張をうみ、
自律神経を乱しますので、
栄養吸収にも大きく影響します。

内側から整えて、
外も美しくなる、
そんな方法を私はご提案しています。